生きる力と人間力
2023年12月01日
子育てに限らず、社会で生きていくために身につけておくべき力とされています。
では「生きる力」とは…
文部科学省が小・中学校の学習指導要領の改訂の際に掲げた理念で「知・徳・体のバランスのとれた力」の総称とされています。義務教育の根底に築くべき力というイメージがしますね。
そして「人間力」とは…
「社会を構成し運営するとともに自立した人間として生きていくための総合的な力」です。どちらも社会で生きるためには必要であり、すぐには身につくものではありません。乳幼児期からの環境や働きかけにより、自身の気づきと学び、そして努力があって育つものだと思います。
様々な場面で、子どもの自主性を尊重することの大切さを耳にするかと思いますが、それは子どもが要求するままに従う、許容することではありません。時には過ちを知らしめる、諭す、我慢の経験も大切なのです。そして夢や目標に向かって努力する、一生懸命取り組むことやその成果に達成感を感じる経験も大切です。自分の欲しいものが手に入りやすい豊かな社会とは裏腹に、努力や我慢が続かない人が増えてきているように感じませんか?
子育ては、将来を担う次世代を育てていることなのです。社会での「宝育て」をイメージしつつ、親自身の「人間力」をさらに磨いていきましょう。
R5.12